漂流 /吉村昭

ノンフィクションと言ってもいいかもしれない。江戸時代に絶海の孤島鳥島に漂着し、命からがら本土に生還した人々を描いたドキュメント小説です。子供のころ『ロビンソン・クルーソー』を読んだときには何も感じなかったんですが、これはジーンと来てしまいました。岩と鳥だけの何もない島に漂着し、仲間を失って気が狂いそうな孤独の中で何の希望もない状況を生き抜き、人間らしさを失って獣のような姿になって十数年ぶりにやっと故郷に帰り着く。その胸に去来するのはどういう気持ちなのでしょうか? 小説読みにあるまじき感想ですが、事実以上にドラマッチックな小説はありません。

漂流 (新潮文庫)
新潮社
吉村 昭

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